sheinとtemuはどっちがいい?2025年最新の安全性と価格比較
どっち道ライフ・イメージ

こんにちは。どっち道ライフ、運営者のどっち探究人です。

最近、スマホで海外通販を見ていると、sheinとtemuの広告や口コミをよく見かけるようになりましたよね。あなたも「sheinとtemuはどっちがいい」と検索して、なんとなく気になってここにたどり着いたのかなと思います。

たとえば、同じようなワンピースがsheinとtemuの両方にあって、どっちで買ったほうが安いのか、質はどれくらい違うのか、そもそも海外通販って危険性はないのか、個人情報を登録して大丈夫なのかなど、モヤモヤするポイントはいくつもありますよね。配送が遅い、届かない、関税がかかった、返品できない…なんて話も見かけると、一歩踏み出すのが怖くなる気持ちもよくわかります。

このページでは、sheinとtemuはどっちがいいのかを、安さ、配送の早さ、安全性、危険性、同じ商品や同じ会社なのかという基本的な疑問、個人情報や支払い方法のリスク、さらには2025年時点の税金や規制の流れまで含めて、できるだけフラットに整理していきます。海外通販をいろいろ試してきた私なりの視点で、「ここは攻めてもいい」「ここは踏みとどまったほうがいい」という線引きもお話ししていくので、読み終わるころには、自分にとってのちょうどいい付き合い方が見えてくるはずです。

もちろん、最終的にどっちを選ぶかの判断はあなた次第ですが、「とりあえず試してみたら大失敗…」という後悔をできるだけ減らせるように、具体的なイメージが湧くように書いていきます。肩の力を抜いて、気になるところから読み進めてもらえたらうれしいです。

記事のポイント

・sheinとtemuの違いと、どっちが安いかのざっくり結論
・配送の早さや危険性、安全性などのリスクと注意点
・同じ商品や同じ会社なのか、個人情報と支払い方法のリアル
・2025年以降の規制や関税も踏まえた賢い使い分けのコツ

目次

sheinとtemuはどっちがいい?最新比較ガイド

ここからは、まず全体像から見ていきます。sheinとtemuはどっちがいいのかを考えるとき、「安さ」「配送」「安全性」の3つをざっくり押さえておくと、かなり選びやすくなります。さらに、その奥にあるビジネスモデルの違いを知っておくと、「なぜこんなに安いのか」「なぜ当たり外れが大きいのか」もストンと腑に落ちやすくなりますよ。

sheinとtemuはどっちが安い?価格差の実態

sheinとtemuはどっちが安い?価格差の実態
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まずは一番気になる「どっちが安いか」問題からいきましょう。正直、画面上で見るとどっちもびっくりするくらい安いので、感覚が麻痺してきますよね。ここでは、ジャンル別とトータルコストの2つの視点で整理してみます。

ジャンル別に見る「安さ」の傾向

sheinは、もともとファッション特化からスタートしたサービスなので、今でも服・靴・バッグ・アクセサリーといった身につけるものが主戦場です。とくに、ワンピースやセットアップ、トレンド寄りのトップスなどは、デザインのバリエーションが多く、セールやクーポンを組み合わせると、1着あたりの単価がかなり抑えられます。

一方、temuは「なんでも屋さん」タイプです。服もありますが、本当に本領を発揮するのは、スマホアクセサリー、収納グッズ、キッチンツール、ペット用品、DIYパーツなどの雑貨系。数百円どころか、100円ショップを下回るような価格帯の商品もゴロゴロ出てきます。

ざっくりまとめると、

  • 服・ファッション中心で見ると、セールやクーポン込みでsheinのほうが総額が安く感じやすい
  • 雑貨・小物・消耗品中心で見ると、temuの爆安っぷりが目立つ

という傾向があります。ただし、これはあくまで「よくあるパターン」であって、キャンペーン次第で逆転することも普通にあります。

送料・クーポンを含めたトータルコスト

海外通販あるあるですが、本体価格だけ見て決めてしまうと、「あれ、送料を含めたらあんまり安くない…?」ということも起こりがちです。sheinとtemuも例外ではなく、送料の無料ラインやクーポンの出し方、まとめ買いによる割引などが微妙に違います。

項目 sheinの傾向 temuの傾向
送料無料ライン 一定金額以上で無料になりやすい 比較的低めの金額でも無料になることが多い
クーポン 服向けの割引率が高いクーポンが多い 初回・まとめ買い系クーポンが強め
セール 季節ごとの大型セールが多い 常時「値引き状態」に近い印象

大事なのは、カートに全部入れてから「合計いくらか」を見て判断することです。sheinとtemuをタブで並べて、ほぼ同じ商品をそれぞれカートに入れたうえで合計を比べると、「今回はこっちのほうが安いな」というのが見えやすくなりますよ。

「安さ」だけに引っ張られすぎないコツ

最後に、ちょっと現実的な話も。海外通販の安さは魅力ですが、品質にバラつきがあるのも事実です。とくに、ノーブランドの電子小物や、肌に触れる生地などは、価格だけを見て選ぶと「うーん、これはちょっと…」となりやすいジャンルでもあります。

私のおすすめは、

  • 「1シーズン着られればOK」な服やアクセサリーならsheinを中心に選ぶ
  • 「壊れてもそこまで困らない雑貨・消耗品」はtemuの激安ゾーンも試す
  • 「長く使いたいもの」「安全性が特に大事なもの」は国内ECや実店舗を優先

という三段構えで考えることです。安さはあくまで要素のひとつなので、「その価格で、そのリスクなら許せるかどうか」を基準にしてもらえると、後悔しにくくなると思います。

sheinとtemuはどっちが早い?配送スピード比較

sheinとtemuはどっちが早い?配送スピード比較
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次は「いつ届くの問題」です。ここは、思っている以上にストレスに直結するポイントですよね。特にイベントや旅行に合わせて服や小物を買うときは、到着のタイミングがすべてと言っても過言ではありません。

一般的な到着イメージ

国や時期、キャンペーン状況によって変動はありますが、私の体感と、周りの口コミを合わせてざっくりまとめると、こんなイメージです。

サービス よくある到着目安 遅れるケース
shein 5〜10日前後で届くことが多い 大型セール時や年末年始など
temu 7〜14日前後が目安になりやすい 複数サプライヤーの商品をまとめるとき

sheinは、服中心ということもあり、生産拠点から世界各地への物流ネットワークがかなり作り込まれています。注文から出荷までのステップが比較的シンプルなので、「思っていたより早かった」という声もよく聞きます。

temuは、複数の工場から商品を集めて1つの荷物にまとめることが多く、その「集約作業」に少し時間がかかるケースがあります。その代わり、まとめて届くので、受け取り自体は1回で済むことが多いですね。

追跡情報の見方と、心の持ち方

海外通販を使うと、「ステータス画面を何度も更新してしまう」という現象が起きがちです。sheinとtemuの両方とも、配送追跡の画面は用意されていますが、海外〜国内のあいだはステータスが数日単位で止まって見えることも普通にあります。

そんなときにおすすめなのが、

  • 「表示されている到着予定日の前半で届けばラッキー」くらいに構えておく
  • 必要な日より1〜2週間早めに注文しておく
  • イベント直前に必要なものは、国内通販や実店舗で調達する

というマインドセットです。海外の物流や通関は、天候や世界情勢に左右されることもありますし、100%コントロールできるものではありません。そこに全神経を使ってしまうと、本当にしんどくなってしまうので、少し余裕を持ったスケジュールで付き合うのがポイントです。

遅延や紛失時に備えておきたいこと

万が一、予定よりもかなり遅れたり、「追跡情報が動かない」「届いたことになっているのに実物がない」といったトラブルが起きたときは、早めにサポートに連絡するのが大切です。

その際に備えて、

  • 注文番号やトラッキング番号のスクリーンショット
  • 配送ステータス画面のスクリーンショット
  • 配達予定日や通知メールの内容

などを保存しておくと、やり取りがかなりスムーズになります。

また、返品や再送の対応にはどうしても時間がかかります。大切なイベント用のアイテムは、「海外通販でチャレンジするもの」と「国内でしっかり確保しておくもの」を分けておくと、精神的なダメージを最小限にできますよ。

sheinとtemuはどっちが安全?購入時の注意点

sheinとtemuはどっちが安全?購入時の注意点
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ここからは、「安いのはわかったけど、本当に安全なの?」という一番デリケートな部分に踏み込んでいきます。安全性と一口に言っても、

  • サイト・アプリのセキュリティ面
  • 商品そのものの安全性
  • トラブル時の対応・補償

の3つに分けて考えると整理しやすいです。

サイト・アプリのセキュリティ面

sheinもtemuも、世界中にユーザーがいるサービスなので、基本的な通信の暗号化やログイン管理などは行われています。ただし、過去には関連会社のアプリでセキュリティ上の問題が指摘された事例があり、「スマホ内の情報をどこまで取られているのか」「アプリは本当に大丈夫なのか」といった不安につながっています。

私自身は、リスクを少しでも下げるために、

  • アプリではなくブラウザ(ChromeやSafari)経由で使う
  • パスワードは他サービスと使い回さない
  • 不用意にカメラや位置情報などの許可を与えない

といったルールを決めて利用しています。これだけでも、万が一何かあったときの被害をだいぶ抑えやすくなります。

商品そのものの安全性

次に、商品そのものの安全性。海外の調査機関が行った検査では、sheinやtemuで販売されている一部の商品から、基準値を超える有害物質が検出されたとの報道があります。特に、子ども向けの服やアクセサリー、サンダルなどは、長時間肌に触れたり、口に入れてしまったりする可能性もあるので、慎重に考えたいところです。

この点については、「海外通販が全部NG」というより、

  • 子ども向けの商品は基本的に国内で購入する
  • 肌に密着する下着やパジャマ、寝具などは国内製品を優先する
  • 届いた服は一度洗ってから着る

といった「自分なりの安全ライン」を決めておくのが現実的かなと感じています。

トラブル時の対応と「安全な付き合い方」

安全性を考えるうえで、トラブルが起きたときにどう動けるかも重要です。たとえば、

  • 商品の一部が破損していた
  • 注文と違うものが届いた
  • サイズがあまりにも違う

といったケースですね。sheinもtemuも、写真付きで状況を説明すれば、返金や再送の対応をしてくれることは多いです。ただ、完全に国内ECの感覚で「何があっても万全のサポート」というわけではないので、

  • 「壊れても笑える金額」までに抑える
  • 高額な家電や精密機器は極力避ける
  • クレジットカード明細はこまめにチェックする

といった、セルフ防衛もセットで考えておくと安心です。正確な情報や最新の注意喚起については、必ず各サービスの公式サイトや公的機関の情報を確認し、不安が大きい場合はセキュリティの専門家などに相談してから利用するのが安全かなと思います。

sheinとtemuの危険性に関する最新情報

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「危険性」という言葉だけが独り歩きすると、必要以上に怖くなってしまいますが、具体的にどんなリスクが指摘されているのかを知っておくと、冷静に対策を考えやすくなります。ここでは、アプリ周りの話と、商品の安全性に分けて整理します。

アプリやデータ収集に関する指摘

一部の報道や調査では、関連アプリがスマホ内の情報を広く取得できる仕組みを持っていたことが問題視されたケースがあります。その影響もあって、「同じグループに属するサービスも、データ収集の姿勢は慎重に見たほうがいいのでは」という声が出ています。

もちろん、現時点で「確実にこうだ」と断定できる話ではありませんが、スマホの中には、連絡先や写真、位置情報など、大事な情報がたくさん入っています。「念のため」のレベルでも、

  • アプリに与える権限を最小限にする
  • 使わないときはログアウトしておく
  • どうしても不安なら、アプリではなくブラウザで使う

といった対策をしておく価値は大きいです。それだけで、もし何かトラブルがあったときのダメージをぐっと減らせます。

商品の有害物質や品質面のリスク

次に、商品の危険性について。海外の調査で、子ども用の服やアクセサリー、靴などから、法的基準を超える有害物質が検出された例が報告されています。これはsheinやtemuに限らず、越境EC全体の課題として指摘されている部分でもあります。

特に気をつけたいのは、

  • 子ども向け商品(服、おもちゃ、アクセサリーなど)
  • 口に含む可能性があるもの(歯固め、おしゃぶりなど)
  • 長時間肌に触れるもの(インナー、パジャマ、寝具)

といったカテゴリです。ここは価格以前に、「安全性をどこまで信頼できるか」という話になってきます。私は基本的に、このあたりは国内メーカーや信頼できるブランドの商品を選ぶようにしています。

フィッシングや偽サイトにも注意

sheinやtemuの人気に便乗した、偽サイトやフィッシングメールにも要注意です。「ギフトカードが当選しました」「配送が保留されています」といったメッセージから、不審なURLに誘導されるパターンですね。公式を名乗るメッセージでも、

  • 送信元のアドレスが公式と一致しているか
  • ドメイン(URL)が「公式サイトのドメイン」になっているか
  • 不自然な日本語や、やたら急かす文言がないか

を確認するクセをつけておくと、かなりの確率で怪しいものを避けられます。

危険性に関する情報は、どうしてもセンセーショナルな形で広まりがちです。恐怖だけを煽る記事ではなく、公的機関や公式発表など、一次情報に近いソースもあわせてチェックしながら、自分なりのラインを決めていくのがおすすめです。

sheinとtemuはなぜ安い?低価格の裏側

sheinとtemuはなぜ安い?低価格の裏側
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ここからは、ビジネスモデル寄りの話です。「なんでこんなに安いの?」という疑問の裏側には、ちょっとしたカラクリがあります。この仕組みを知っておくと、「安い=全部怪しい」と決めつけるのではなく、「こういう仕組みだから、このあたりまではアリかな」と納得して選べるようになりますよ。

中間マージンを徹底的にカット

まず1つ目のポイントは、中間業者をできるだけ減らしていることです。従来の流れだと、

  • 工場 → 卸売業者 → 輸入業者 → 小売店 → 消費者

といった感じで、間にいろいろなプレイヤーが入ります。そのたびにマージンが乗るので、最終的な販売価格はどうしても高くなります。

sheinは、自社で企画した商品を、提携工場に直接作ってもらうスタイルなので、「ブランド+小売」と「工場」の距離が近いのが特徴です。temuは、工場やサプライヤーとユーザーを直接つなぎつつ、プラットフォーム側が価格設定やプロモーションを主導することで、中間マージンを削っています。

小ロット生産とテストマーケティング

2つ目のポイントは、小ロット生産とテストマーケティングです。sheinは、トレンドの変化が速いファッションで在庫リスクを抑えるために、「とりあえず少量作って反応を見る→売れたものを増産する」というスタイルを徹底しています。

これによって、

  • 大きな在庫を抱えない
  • 売れない商品を早期に見切る
  • 売れ筋にリソースを集中しやすくなる

というメリットが出てきます。結果として、「在庫処分のために値引きする」のではなく、「最初から無駄を削って低価格にできる」状態を作りやすくなるわけですね。

広告・クーポンを投資と割り切る発想

temuのほうは、広告やクーポンを「先行投資」としてガッツリ使う戦略を取ってきました。スーパーアプリのように、まずはユーザーを一気に集めて、後から回収していくスタイルです。

その結果、初回クーポンや送料無料キャンペーンなど、とにかく「今がチャンス」に見える施策が多く展開されます。もちろん、その裏には、

  • 将来的に値上げされる可能性
  • 規制や税制の変化によるコスト増

なども含まれていると考えたほうが自然です。「今の価格が永遠に続くわけではないかも」という前提を持ちつつ、「じゃあ、この条件なら試してみてもいいかな」と判断していくのがちょうどいいかなと思います。

まとめると、sheinとtemuが安いのは、ビジネスモデルの工夫+在庫リスクの削減+広告投資の組み合わせによるものです。ただ、そのしわ寄せが「品質のバラつき」や「安全性のチェックの難しさ」として出てくることもあるので、安さの背景を理解したうえで、どこまで許容するかを考えていきましょう。

sheinとtemuの同じ商品は本当に同一?

sheinとtemuの同じ商品は本当に同一?
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「あれ、この商品、どこかで見たことがあるぞ…?」というデジャヴ感。sheinとtemuを行き来していると、商品画像や説明文がほぼ同じものに出会うことがよくあります。ここでは、「同じように見える商品は、本当に同じなのか?」という素朴な疑問を深掘りしていきます。

同じ工場が複数のプラットフォームに出しているケース

もっともよくあるパターンは、同じ工場が、異なるプラットフォーム向けに同じ商品を供給しているというケースです。工場側からすると、販売窓口が増えるほど売上のチャンスが広がるので、shein向け、temu向け、その他のEC向けと、ほぼ同じ商品を並行して出していることがあります。

この場合、

  • 商品画像がほぼ同じ(背景やポーズも一致)
  • 説明文やサイズ表記が、細かい言い回しまで似ている
  • レビューの写真で、別のプラットフォームでも見たことがあるような画像が混ざっている

といった特徴が出やすいです。こういう商品は、「原則としては同じもの」と見なしてよいことが多いですが、検品基準やアフターサービスの違いまではわからないので、過信しすぎないのがポイントです。

似ているけれど別物のパターン

逆に、写真やデザインが似ていても、実際には別の工場が作っている「そっくりさん」パターンもあります。柄の位置やステッチの入れ方、生地の厚みなど、細かい違いが出てくるのはこのケースですね。

この場合、価格差が妙に大きかったり、レビューの評価が極端に違ったりすることがあります。たとえば、

  • shein側では評価4.5以上、temu側では評価3前後で「ペラペラ」「ほつれが多い」といった声が多い
  • 逆に、temu側で評価が高く、shein側では「写真と違う」という声が目立つ

といった具合です。同じ写真に見えても、ユーザーの声まで含めて比較してみると、「実は別物っぽいな」という気づきが得られることもあります。

「同じに見えるから安心」と決めつけない

重要なのは、「同じに見える=完全に同じ品質」とは限らないということです。プラットフォームごとの検品や返品のルール、出品者との契約条件などはそれぞれ違いますし、タイミングによっては工場が変わることもありえます。

迷ったときにチェックしたいポイント

  • レビュー数と星の平均評価
  • レビューに実物写真がどれくらい載っているか
  • 「サイズが小さめ」「色味が違う」など、共通して出ている指摘

このあたりを見て総合評価することで、「見た目は同じでも、どっちを選んだほうがまだ安心か」が見えてくることが多いです。同じ商品探しはちょっとしたゲーム感覚にもなるので、楽しみつつ慎重にいきたいですね。

sheinとtemuはどっちがいい?選び方とリスク回避法

ここからは、これまで見てきた情報をふまえて、「結局、自分はどう選ぶのがいいのか?」という実践編に入っていきます。sheinとtemuはどっちがいいかは、あなたの目的や性格によって変わります。服メインなのか、雑貨メインなのか、安全性をどこまで優先したいのかを整理しながら、「自分ルール」を一緒に作っていきましょう。

sheinとtemuは同じ会社?運営の正体を検証

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まず最初に整理しておきたいのが、「sheinとtemuは同じ会社なの?」という疑問です。見た目の雰囲気や、どちらも中国にルーツがあることから、「裏では同じなんじゃないか」と感じる人もいると思いますが、実際には別のグループが運営しています。

sheinのざっくりプロフィール

sheinは、中国発祥のファッションECブランドとしてスタートし、現在は本社機能をシンガポールなどに移しながら、世界中で展開しているグローバル企業です。特徴としては、

  • トレンドを取り入れたファッションアイテムに特化
  • 自社ブランドや専属工場が多く、D2C寄りのモデル
  • 小ロット生産とデータ分析を組み合わせた商品開発

といった点が挙げられます。ブランド的な世界観もある程度意識していて、「激安だけどそれなりにかわいい服がたくさんある」というポジションを狙っているイメージですね。

temuのざっくりプロフィール

一方、temuは、中国の大手ECグループであるPDD(ピンドゥオドゥオ)を親会社に持つ、越境ECプラットフォームです。こちらはファッションに限らず、とにかく幅広いジャンルの商品を扱う「総合ディスカウントストア」的なスタンスで、

  • 工場やサプライヤーと世界中のユーザーをつなぐ場
  • とにかく価格でインパクトを出す戦略
  • ゲーム的なクーポンやセールで「お得感」を演出

といった特徴があります。

どっち道ライフでも、リファカールアイロンは32と38のどっちを選ぶ?後悔しないサイズの選び方 のように、「見た目は似ているけど中身は違う2つ」をよく比較しています。sheinとtemuも同じで、ぱっと見の「中国系の安いEC」という共通点はあっても、運営の考え方や得意な領域はけっこう違います。

運営会社が違うということは、企業としての姿勢や、各国の規制への対応の仕方、ユーザー情報の管理方法なども異なるということです。そのため、安全性や信頼性を判断するときは、「どちらも同じだろう」とひとまとめにせず、それぞれ別のプレイヤーとして見ていくのが大事かなと思います。

sheinとtemuで個人情報は安全か

sheinとtemuで個人情報は安全か
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個人情報の話になると、一気に不安レベルが上がりますよね。名前や住所、電話番号、メールアドレス、支払い情報など、かなり重要な情報を預けることになるので、「本当に大丈夫?」という感覚はごく自然なものです。

過去のトラブルと今のスタンス

sheinは、過去に大規模な情報漏えいを起こしたことがあります。このときは、多くのユーザーのメールアドレスやパスワードなどが流出し、その後の対応や情報開示の仕方についても批判を受けました。企業としては改善を進めているはずですが、一度そういった事案があったことは、頭の片隅に置いておいていいと思います。

temu側も、親会社のアプリがセキュリティ上の問題で指摘を受けた過去があるため、「同じグループ内でのデータの扱いは慎重に見たほうがいいのでは」という目線が向けられています。現時点で、どちらがより安全・危険と断言するのは難しいですが、「国内ECと同じレベルの安心感をそのまま期待しない」というスタンスは持っておいたほうがいいかなと感じています。

私が実際にやっているリスク対策

ここからは、私自身が実際にやっている「個人情報を守るための工夫」を具体的に共有しておきます。

  • アプリではなくブラウザで利用する(権限周りのリスクを減らすため)
  • クレジットカードは、利用限度額を低めにしたものや、バーチャルカードを使う
  • 必要以上に情報を登録しない(電話番号は配送に必要な最低限に留める)
  • SNS連携ログインは使わず、メールアドレス+パスワードで登録する

特に決済情報については、万が一漏えいしてしまった場合のインパクトが大きいので、「このカードが万が一不正利用されても、カード会社に連絡すれば止められるし、限度額も低めだからダメージは抑えられる」と思える状態を作っておくことが大切です。

個人情報や決済情報の扱いは、法律や国際的なルールも絡む難しい分野です。正確な情報は、各サービスのプライバシーポリシーや、国の個人情報保護委員会などの公式サイトで必ず確認し、不安が大きい場合は、専門家やカード会社に相談したうえで利用するかどうかを判断していきましょう。

sheinとtemuの返品と保証の違い

sheinとtemuの返品と保証の違い
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海外通販を使ううえで、実はかなり重要なのが「返品と保証」の話です。サイズが合わなかったり、思っていたものと違ったりするのは、ある程度避けられないので、「失敗したときにどうリカバリーできるか」を事前に知っておくと、安心感が全然違います。

返品期間と送料のルール

sheinとtemuの返品ポリシーは国や時期によって細かく変わるのですが、一般的な傾向としては、

  • shein:30日前後の返品期間、条件付きで最初の返品送料が無料になることが多い
  • temu:90日前後の返品期間、初回返品送料が無料で、場合によっては返品不要で返金されることもある

といった違いがあります。これだけ見ると、「temuのほうが圧倒的に優しく見える」と感じるかもしれませんが、その分、商品1点あたりの単価がかなり低いので、「返品するほどではないけど微妙…」というグレーゾーンのアイテムも混ざりやすくなります。

返品手続きの流れと注意点

返品の流れ自体は、両サービスとも次のようなイメージです。

  1. 注文履歴から、返品したい商品を選ぶ
  2. 理由(サイズが合わない、不良品など)を選択し、必要に応じて写真をアップロードする
  3. 返送方法(コンビニ持ち込み、宅配会社など)を選び、ラベルを印刷するか、QRコードを利用する
  4. 商品を梱包して発送する

ここで大事なのは、

  • タグを切ってしまう前に、まずは試着だけしてみる
  • 明らかな不良品の場合は、写真をしっかり撮っておく
  • 発送レシートや追跡情報を保管しておく

といった基本を守ることです。海外とのやり取りになるので、証拠が多いほどスムーズに話が進みます。

返品ポリシーチェックリスト

  • 自分の国での返品期間(日数)は何日か
  • 送料無料で返品できる回数や条件はどうなっているか
  • 返品不可のカテゴリ(下着、ピアス、水着など)は何か

これらはかなりの頻度で変更されるので、必ず公式サイトの最新情報を確認してから注文するようにしてくださいね。

sheinとtemuの今後の規制と価格への影響

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最後に、少しマクロな話になりますが、「今後、税金やルールの変化で何が変わりそうか」という視点も押さえておきましょう。これは、2025年以降のsheinやtemuの価格や使い勝手にじわじわ効いてくるテーマです。

少額輸入への課税強化の流れ

これまで、多くの国では「一定金額以下の輸入品には税金をかけない」という少額免税の仕組みがありました。sheinやtemuのような越境ECは、このルールをフル活用して、「安くて税金もかかりにくい」という状態を作ってきました。

ところが、越境ECが急増したことで、国内の事業者とのバランスや、税収の問題などが指摘されるようになり、各国で「少額輸入にもきちんと税金をかけていこう」という流れが強まっています。日本でも、少額輸入貨物に関する議論が進んでおり、今後ルールが変わる可能性があります(出典:財務省「急増する少額輸入貨物の現状と課題」。

日本で想定される変化と付き合い方

日本の場合、すぐにすべての少額輸入に重い税金がかかるとは限りませんが、

  • これまで免税だった価格帯にも消費税や関税がかかる可能性がある
  • 通関のチェックが厳しくなり、届くまでの日数が伸びる可能性がある

といった変化は十分にありえます。そうなると、「今ほどの爆安感」は少しずつ薄れていくかもしれません。

税金や規制の話は、法律の改正や国際情勢によって大きく変わる分野です。最新の情報は、必ず財務省や税関などの公式サイトで確認し、具体的な税額やルールについて不安がある場合は、税理士などの専門家に相談してもらうのが安全です。ここでお伝えしている内容はあくまで一般的な方向性であり、個別のケースで必ずこうなると約束できるものではありません。

とはいえ、「そのうち少し高くなるかもしれない」という前提を持っておくと、今のうちから「海外通販で買うもの」と「国内で買うもの」の線引きを見直すきっかけにもなります。値段だけでなく、保証や安全性も含めて、「自分にとって一番納得感のある選び方」を考えていきたいところですね。

まとめ:結局sheinとtemuはどっちがいい?

ここまでかなり長くなりましたが、最後に改めて「sheinとtemuはどっちがいい?」の答えを整理しておきます。結論としては、「あなたが何を重視するか」でベストな選択が変わる、というのが正直なところです。

  • トレンドの服をできるだけ安く、たくさん楽しみたい → shein寄り
  • 雑貨・小物・消耗品を爆安で試してみたい → temu寄り
  • 子ども用品や肌に長時間触れるもの、安全性が特に重要なもの → 国内ECや実店舗優先

そしてもうひとつ大事なのは、「安さと引き換えに、どこまでのリスクなら許容できるか」を自分で決めておくことです。個人情報や危険性が気になるなら、アプリではなくブラウザで使う、カード情報の管理をしっかりする、高額品は買わないなど、自分なりのルールを決めておくことで、安心して付き合いやすくなります。

どっち道ライフとしては、sheinとtemuはどっちがいいかに、絶対的な正解はないと思っています。その代わり、「あなたの目的」と「リスクの許容度」に応じたちょうどいい使い分けは必ずあります。このページが、そのバランスを見つけるヒントになったならうれしいです。

最後にもう一度だけ、注意点を。この記事で紹介した内容や数値は、あくまで一般的な目安であり、サービス内容や税制は日々変わっていきます。正確な情報は必ず公式サイトや公的機関の最新情報で確認し、個別のケースで迷うときは、セキュリティや税金などの専門家に相談したうえで、最終的な判断をしていきましょう。あなたの「どっち?」が、少しでもスッキリしますように。