
富士山麓の人気観光スポット、富岳風穴と鳴沢氷穴。どちらも神秘的な溶岩洞窟として知られていますが、「富岳風穴と鳴沢氷穴のどっちを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、両方を訪れた経験をもとに、それぞれの違いや見どころを詳しく解説します。例えば、洞窟の構造や雰囲気の違い、徒歩でのアクセスやセット観光のコツ、季節ごとの服装と冬ならではの注意点など、観光前に知っておきたい情報を網羅しました。
また、「鳴沢氷穴は怖いって本当?」「予約は必要?」「所要時間はどれくらい?」といった気になる疑問にも丁寧にお答えします。
これから訪れる方が、自分にぴったりのスポットを選べるよう、わかりやすくまとめました。家族連れでも、カップルでも、ひとり旅でも、この記事を読めば富岳風穴と鳴沢氷穴の魅力と違いがはっきり見えてくるはずです。
①富岳風穴と鳴沢氷穴の構造や難易度の違い
②所要時間や移動手段、セットでの観光方法
③洞窟観光に適した服装や冬の注意点
④家族連れや高齢者に向いているスポットの選び方
目次 [表示]
富岳風穴と鳴沢氷穴のどっちがオススメ?
・富岳風穴と鳴沢氷穴の違いとは?
・洞窟の所要時間を比較しよう
・徒歩移動とセット見学のコツ
・冬の魅力と寒さ対策もチェック
・鳴沢氷穴は怖いって本当?
富岳風穴と鳴沢氷穴の違いとは?

まず、富岳風穴と鳴沢氷穴の最も大きな違いは、洞窟の形状と探検体験の難易度です。富岳風穴は横穴式で、比較的なだらかな道のりが特徴です。一方で、鳴沢氷穴は竪穴式で、急な階段や狭い通路が多く、身体をかがめたり滑らないよう注意しながら進む場面が頻繁にあります。足元が濡れていたり滑りやすい場所も多いため、より慎重な移動が求められます。
このため、年配の方や小さなお子様を連れての観光であれば、富岳風穴のほうが安心です。また、風穴内は広めで、天井の高さもあるため閉所が苦手な方にも向いています。展示物も豊富で、照明も比較的明るく設計されているため、洞窟内でもリラックスして過ごすことができます。
逆に、鳴沢氷穴はアドベンチャー感を味わいたい方、洞窟探検のようなスリルを求める方にぴったりです。まるで冒険映画のワンシーンのような体験ができるのが魅力です。
このように言うと、どちらも一長一短に思えるかもしれませんが、観光の目的や同行者によって選ぶべき場所は変わってきます。どちらにもしかけやライトアップが施されており、富士山の火山活動が作り出した自然の造形美を楽しめる点では共通しています。訪れる前に両方の特徴を把握しておくことで、より満足度の高い体験ができるでしょう。
洞窟の所要時間を比較しよう

両洞窟ともに見学所要時間はおよそ15分から20分ほどとされています。ただし、体力や混雑状況によって前後する可能性もあるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
鳴沢氷穴はルートが一方通行で、狭い場所や階段の昇り降りがあり、身体を小さく折りたたんで進む必要のある区間も存在します。そのため、想像以上に体力を消耗するかもしれません。特に、洞窟の最下層である地下21メートル地点からの階段登りは、思っている以上に息が上がるという声もあります。
一方の富岳風穴は比較的フラットな構造で、途中で立ち止まって展示を眺めたり、写真を撮る余裕もあります。総延長201メートルの洞窟内は見どころも多く、例えば蚕の卵を保存していた天然冷蔵庫や、縄状溶岩、光苔(ひかりごけ)などがあり、飽きることがありません。
いずれにしても、短時間で非日常を体験できる点ではどちらも優れています。時間が限られている場合でも、十分に楽しめるスポットです。
徒歩移動とセット見学のコツ
富岳風穴と鳴沢氷穴は徒歩でもアクセス可能な距離にあります。両洞窟は約1.4km離れており、徒歩では15分〜30分程度、バス利用の場合は乗車1分+徒歩で約9分程度とされています。
このため、セットでの観光を考える方にとっては、計画的な移動が重要になります。特に夏場や冬場は、暑さや寒さによって移動の快適さが大きく変わります。歩きやすい靴、帽子、水分補給などの準備も必要です。
また、共通チケットが用意されており、個別にチケットを買うよりもお得に見学ができます。ただし、電子チケットの購入には事前の登録が必要な場合があるため、出発前に準備しておくとスムーズです。
さらに、鳴沢氷穴から富岳風穴へ向かうルートには東海自然歩道があり、青木ヶ原樹海の中を軽く散策しながら移動することもできます。自然を感じながらの移動は気分転換にもなり、旅の楽しみが一層増します。
冬の魅力と寒さ対策もチェック

鳴沢氷穴と富岳風穴の最大の特徴のひとつが、年間を通じて平均気温が0〜4℃と非常に低いことです。これは洞窟内にある氷柱が夏まで残っている理由でもあります。特に冬期には新たに氷柱が形成されるため、幻想的な氷の世界を楽しむことができます。
しかし、寒さを楽しむためには事前の準備が不可欠です。どれだけ寒さに強い人でも、洞内の冷気は予想以上に体にこたえる可能性があります。カーディガンやダウンジャケット、手袋、マフラーなど、しっかりとした防寒対策をおすすめします。
また、洞窟内の通路は滑りやすくなっている場所もあるため、滑りにくい靴が必須です。氷柱が見頃になるのは冬から初春にかけて。訪れる時期によっては氷の成長具合が異なるため、見応えのあるタイミングを狙うのも一つの手です。
もちろん、外に出れば冬の富士山と樹海の澄んだ空気も味わえるので、セットで訪れることで季節の魅力を存分に体験できます。
鳴沢氷穴は怖いって本当?

もしかしたら「鳴沢氷穴は怖い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。これは事実でもあり、必ずしもネガティブな意味ばかりではありません。
鳴沢氷穴は竪穴形式のため、急な階段や狭い通路が連続する構造になっています。その中でも、特に「地獄穴」と呼ばれるエリアは深く暗く、どこまで続いているのか分からない構造のため、神秘的でありながら不安感を覚える人も多いです。加えて、青くライトアップされた氷柱群や冷たい空気が、非日常感を一層引き立てます。
ただし、安全性には十分に配慮されており、ヘルメットの貸出や手すりの設置など、整備も行き届いています。閉所恐怖症の方や高所恐怖症の方には不安要素があるかもしれませんが、スリルを楽しむ目的で訪れる方にとっては、それが最大の魅力になることも。
言ってしまえば、「怖い」と感じるのは、それだけ鳴沢氷穴の体験がリアルで迫力があるという証です。安全に気をつけながら、冒険気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。
富岳風穴と鳴沢氷穴のどっちを選ぶ?
・服装の注意点と持ち物
・冬に訪れる際の注意ポイント
・チケット予約の必要性とは?
・風穴と氷穴の成り立ちと違い
・家族連れや高齢者におすすめは?
服装の注意点と持ち物

洞窟内の平均気温が0〜4℃という環境を考慮すると、服装選びは非常に重要です。真夏であっても、軽装で入るのは避けるべきです。冷蔵庫の中を歩くような感覚になるため、1枚羽織れるカーディガンやウィンドブレーカーなどの防寒着を持参すると安心です。
特に鳴沢氷穴は身体をかがめて進む狭い区間もあるため、裾の長いスカートやワイドパンツなどは不向きです。濡れて汚れる恐れもあるため、動きやすく丈夫なパンツスタイルが推奨されます。
靴は滑り止めのあるスニーカーがベスト。サンダルやヒールのある靴は、洞窟内での滑落リスクがあるため控えましょう。また、冬季は手すりが冷たいため、手袋の用意もあると便利です。
このように、服装次第で快適さが大きく変わるため、訪問前に天候とあわせてしっかり準備をしておきましょう。
冬に訪れる際の注意ポイント

冬の洞窟観光には、通常とは異なる注意点があります。まず、洞窟内の寒さだけでなく、外気温も非常に低いため、移動時も含めた防寒対策が必須です。
また、雪や氷で滑りやすくなっていることもあり、特に階段や通路の足元には細心の注意が必要です。防滑機能のある靴や、場合によっては簡易アイゼンを持参するのも良いでしょう。
さらに、冬は見学者が少ない分、洞窟内が静まり返っていることが多く、冷たい空気と相まって一層の神秘性を感じることができます。一方で、光の反射が弱くなるため、足元が見づらいことも。スマートフォンのライトを活用するなど、照明の確保も役立ちます。
ここで気をつけておきたいのは、体調管理です。室内と外気との寒暖差が大きいため、温度調節がしやすい服装で臨みましょう。
チケット予約の必要性とは?
現在、富岳風穴・鳴沢氷穴ともに、個人での入場に予約は不要です。ただし、20名以上の団体での来場や、旅行会社を通じたバスツアーなどの場合には、事前に予約が必要です。公式サイトにも、団体利用時は必ず事前連絡を行うよう記載されています。混雑緩和やスムーズな入場のためにも、団体で訪れる場合はあらかじめ予約を済ませておきましょう。
特に混雑が予想される夏休みや連休中などは、当日のチケット売り場が長蛇の列になることがあります。そのため、事前にオンラインチケットを購入しておくと、現地での時間を大幅に節約できます。
富岳風穴・鳴沢氷穴ともに、公式サイトからモバイルチケットを購入することができ、スマートフォンの画面を提示するだけでスムーズに入場可能です。さらに、共通チケットも用意されており、個別に購入するよりも割安で両方の洞窟を楽しめるため、時間とコストの両方を節約できます。
風穴と氷穴の成り立ちと違い
富岳風穴と鳴沢氷穴は、どちらも富士山の火山活動によって形成された溶岩洞窟です。しかし、その成り立ちには明確な違いがあります。
富岳風穴は、溶岩流の上部が先に冷え固まり、下部の溶岩が流れ続けた結果、上下に空洞ができたことで形成された横穴型の洞窟です。構造がなだらかで、観光者に優しい設計となっています。
一方の鳴沢氷穴は、流れ込んだ溶岩が巨木を飲み込み、内部で焼失してできた空洞に加えて、溶岩の冷却に伴うガスの抜け道が組み合わさって形成された竪穴型の洞窟です。起伏が激しく、探検気分を味わえる構造です。
このため、富岳風穴は家族連れやご年配の方に、鳴沢氷穴は若者やスリルを求める人にそれぞれ人気があります。
家族連れや高齢者におすすめは?

家族で訪れる場合や、年配の方が同行する場合には、比較的安全で歩きやすい富岳風穴が適しています。富岳風穴は階段が少なく、通路も広めに設計されているため、小さなお子様や高齢者も安心して歩くことができます。
また、音が反響しない不思議な空間や、光苔の観察など、子どもが楽しめる仕掛けも用意されています。さらに、森の駅「風穴」には休憩所やお土産ショップ、軽食コーナーもあり、休憩をはさみながらのんびりと観光を楽しむことができます。
一方で、鳴沢氷穴は冒険感が強く、屈む・登る・降りるといった動作が必要になる場面が多いため、足腰に不安がある方には不向きな一面もあります。
このように考えると、同行者の体力や年齢、目的に合わせて訪問地を選ぶことが、安心して楽しむためのポイントと言えるでしょう。