
こんにちは。どっち道ライフ、運営者のどっち探究人です。
ホーンテッドマンションの映画はどっちが面白いのか、2003年版と2023年版のどっちから見るべきか、正直かなり迷いますよね。映画は怖いのか、それともコメディ寄りなのか、家族や子どもと一緒に見ても大丈夫なのかも気になるところだと思います。
実際に、ホーンテッドマンションの映画はどっちが面白いという検索だけでなく、映画の違いや、どれくらい怖いのか、2003年版と2023年版のどちらが自分に合っているのかを知りたい人がかなり多い印象です。最近は金曜ロードショーの放送情報や、配信サービスでの視聴方法から作品を知ったという声も増えています。
この記事では、そんなあなたのモヤモヤをスパッと整理できるように、旧作と新作のホーンテッドマンションの映画の違い、怖さのレベル、気まずいシーンの有無、そしてシンプルにどっちが面白いと感じやすいかを、私なりの視点でじっくり比較していきます。読み終わるころには、「今の自分の気分や一緒に見る相手なら、こっちを選べば失敗しなさそうだな」とスッキリ決められるはずです。
・ホーンテッドマンション映画の2003年版と2023年版の違いがわかる
・旧作と新作、それぞれがどんな意味で面白いのか整理できる
・怖いシーンや気まずいシーンのポイントを事前に把握できる
・自分にはどっちの映画が面白いかを判断できる
目次
ホーンテッドマンション映画どっちが面白い?徹底比較
ここからは、まず2003年版の旧作ホーンテッドマンションにフォーカスしつつ、「どんな人にとって面白く感じやすい作品なのか」を整理していきます。作品の良いところだけでなく、ちょっと微妙に感じられがちなポイントも正直に触れていくので、「見てから残念だった…」を避けたいあなたは、この章をゆっくり読んでみてください。
旧作の魅力を振り返るエディマーフィー版

旧作ホーンテッドマンションのいちばんの売りは、なんといってもエディ・マーフィー版であることです。エディ・マーフィーは、不動産業者ジム・エヴァースとして登場しますが、設定以上に彼自身のキャラクターが前面に出ていて、「ホーンテッドマンションという舞台を使ったエディ・マーフィー映画」といった方がしっくりくるくらいです。
ジムは、いわゆる仕事人間タイプで、家族との約束より仕事を優先しがちな父親。そんなジムが、家族旅行の途中で立ち寄った洋館に閉じ込められ、一夜のうちに屋敷の呪いを解かないといけない…というのが物語の大筋です。やや王道で先が読めるプロットではあるものの、その分ストーリーが頭にスッと入ってきて、細かい説明を聞き流しても置いていかれないのが大きなメリットですね。
テンポ感はかなり軽快で、ジムが幽霊や不可思議な現象に対して、マシンガントークでツッコミを入れていくスタイル。怖いシチュエーションでも、ジムのリアクションが「怖い<面白い」に変換してくれるので、ホラーが苦手な人でも思ったよりスルッと見られるはずです。私の感覚では、心霊ものというよりも、びっくり箱付きコメディに近いですね。
また、上映時間も比較的コンパクトで、がっつり腰を据えて見るというより「金曜ロードショーでテレビをつけたらやっていたら、そのまま最後まで見ちゃう」タイプの作品。休日の夜にポップコーンをつまみながら、スマホを触りつつ見るくらいのラフさでも楽しめます。
逆に言うと、「アトラクションの裏設定を深掘りしたい」「世界観をじっくり味わいたい」というタイプの鑑賞にはちょっと物足りないかもしれません。そういう意味で、旧作は「ライトに笑いたい気分のとき専用のホーンテッドマンション」として覚えておくと、かなり使い勝手がいい一本です。
旧作が刺さりやすい視聴シチュエーション
- 家族で気軽に見られる作品を探しているとき
- ホラーというよりコメディ寄りのディズニー実写が見たいとき
- ストーリーの細かい部分よりも、ノリとテンポを重視したいとき
「難しいことを考えずに、ちょっと笑って終わりたい夜」には、旧作ホーンテッドマンションはかなり相性がいいです。
2003年版のネタバレでわかる旧作の結末

ここからは、2003年版のネタバレありで旧作ホーンテッドマンションの結末や物語の仕掛けを解説していきます。大きなネタバレを含むので、「結末は自分の目で知りたい」というあなたは、このセクションは飛ばしてもらった方が安心です。
屋敷に隠された悲恋の真相
旧作のホーンテッドマンションは、表面上はエヴァース一家の大騒動コメディですが、その裏側には屋敷の主人エドワード・グレイシーと恋人エリザベスの悲恋がしっかり横たわっています。屋敷が呪われている理由は、この二人の「誤解された死」にあるんですね。
物語の過去パートでは、エリザベスが自殺したとされ、それを知ったグレイシーが後を追って命を絶った、ということになっています。しかし、真相は全く逆で、執事のラムズリーが家名を守るためという歪んだ忠誠心から、二人の恋を引き裂こうとしてエリザベスを毒殺し、自殺に見せかけていたことが終盤で明かされます。
この「身分違いの恋を許さない執事」というモチーフ自体はクラシックですが、ファミリー向け作品としてはなかなか重たいテーマで、子どもよりも大人の方が「うわ、そこまでやるのか…」と感じるかもしれません。
ラムズリーの最後と呪いの解放
クライマックスでは、ジムたちの奮闘によってラムズリーの罪が暴かれ、屋敷全体を縛っていた呪いが大きくうねり始めます。ラムズリーは最後の抵抗として悪霊を呼び出しますが、その罪深さが裏目に出て、暖炉から現れた地獄の炎のような存在に飲み込まれていきます。このシーンは、作品全体のトーンに比べるとかなりダークで、初見だとちょっとドキッとするかもしれません。
その後、呪いが解けた屋敷では、グレイシーとエリザベスが再会し、光となって昇天します。ここは、ディズニーらしい救いとカタルシスのある描写で、「ああ、ちゃんと報われたな」とホッとできる場面です。エヴァース一家も、この騒動を通して家族の絆を再確認し、ジムは仕事一辺倒だった自分の生き方を見つめ直すことになります。
ネタバレを知ってから見るのもアリ?
この作品は、ミステリー要素でガチガチに引っ張るタイプではないので、ネタバレを知ってから見ても楽しめる構造になっています。むしろ、「あ、このシーンが後半のあの真相につながるのか」と逆算しながら見ると、二周目的な楽しみ方もできますよ。
昔のキャストが彩るホラーコメディの魅力

旧作ホーンテッドマンションの味わいを語るうえで外せないのが、昔のキャストたちの存在感です。主役のエディ・マーフィーだけでなく、脇を固める俳優陣がかなり個性的で、「あの時代のハリウッドらしさ」がぎゅっと詰まっています。
テレンス・スタンプの静かな怖さ
まず印象的なのは、執事ラムズリーを演じるテレンス・スタンプ。彼は冷徹で感情の読めない執事として登場し、ジムの軽いノリと真逆のテンションで物語に重厚感を与えています。彼の低い声とじっとした視線だけで、「この人、絶対なにか隠してるよね…」と視聴者に思わせる説得力があるんですよね。
ラムズリーが実は物語の黒幕であるという真相も、テレンス・スタンプの静かな演技があってこそ、ただの子ども向け悪役に見えないように支えてくれています。旧作は「軽いコメディ」と誤解されがちですが、こうしたクラシックな英国俳優の重みがあることで、意外と大人でも楽しめる下地ができていると感じています。
マダム・レオタと個性派ゴーストたち
マダム・レオタ役のジェニファー・ティリーも、旧作の空気を象徴するキャラクターのひとりです。水晶玉の中に浮かぶ顔というビジュアルは、アトラクションそのままですが、彼女の少しクセのある声と話し方が加わることで、「ただの案内役」以上の存在感が出ています。
他にも、歌う胸像たちや、陽気さと不気味さが混じったゴーストたちが登場し、いわゆる“昔のディズニー実写ホラー”らしい雰囲気を作っています。今のCG全開の作品と比べると、特殊メイクやセット撮影の割合が高く、少しチープさもあるものの、それが逆に「いい意味でのアナログ感」になっているのもポイントです。
昔キャストの雰囲気を楽しみたい人へ
もしあなたが、90年代〜2000年代前半の洋画が好きなら、旧作ホーンテッドマンションのキャスト陣はかなりツボに入ると思います。「今っぽい完璧なCG」ではなく、「ちょっとクセのある俳優が作る空気感」を楽しみたい人には旧作がぴったりですよ。
気まずいシーンを事前に知っておこう

家族や子どもとホーンテッドマンションを見ようと考えたときに気になるのが、気まずいシーンがあるかどうかですよね。いきなりテレビの前で「これは説明しづらい…!」という瞬間が来ると、変な汗が出てしまいます。
水着雑誌のくだり
2003年版でまず気になるのは、息子マイケルの部屋で見つかる水着雑誌のくだりです。ジムが息子の部屋を片付けているときに、スポーツ系雑誌の水着特集号を見つけてしまい、「これを見る度胸があるなら、クモも怖くないだろ」的なノリでからかうシーンがあります。
描写としては一瞬ですし、直接的な性描写があるわけではありませんが、親としてはちょっと苦笑いしてしまうタイプの小ネタです。小学校高学年〜中学生くらいの子どもと一緒に見ていると、「この雑誌なに?」と聞かれたときに説明が面倒…と感じる可能性はあります。
タロットカードのイラスト
もう一つ挙げておきたいのが、オープニングクレジットで登場するタロットカードのイラストです。「恋人たち」のカードに、男女の全裸の線画がごく短く映ります。細かいディテールまでは見えませんし、よほどじっくり見ない限りスルーしてしまうレベルですが、敏感な方だと気になるかもしれません。
こうした描写のため、旧作は完全な子ども向け作品というより、「親の指導・助言があれば安心して見られる」くらいの位置づけです。日本国内の映画レイティングは、映画倫理機構(映倫)がG、PG12、R15+、R18+といった区分でガイドラインを出していますが、その分類基準は公式資料で確認できます。(出典:映画倫理機構「映画分類基準」)
気まずさを減らすちょっとした工夫
- あらかじめ親だけで一度ざっと早送りでチェックしておく
- 心配なシーンはチャプタースキップや早送りで軽く飛ばす
- 子どもが気づかなさそうなら、あえて触れずに流してしまう
この記事で紹介している内容は、あくまで一般的な目安です。最終的に「うちの子に見せても大丈夫かどうか」を判断する際は、家庭の方針やお子さんの性格を踏まえつつ、必要であれば専門家や学校の先生などにも相談してもらえるとより安心かなと思います。
旧作がつまらないと言われる理由

ここまで旧作の良いところを中心に語ってきましたが、ネット上では「旧作ホーンテッドマンションはつまらない」という意見もそれなりに見かけます。せっかく見るなら、その理由もちゃんと知ったうえで、「自分にとってはどうか?」を判断したいですよね。
ホラーとしてもコメディとしても中途半端?
旧作に対する代表的な不満は、「ホラーとしてもコメディとしても中途半端」というものです。たしかに、ゾンビ風の幽霊や地獄の炎の表現など、単純にビジュアルだけ見ればそこそこ不気味なシーンもあります。一方で、エディ・マーフィーがひたすらツッコミを入れ続けるので、怖いシーンもどこか笑いに変わってしまうんですよね。
ホラー好きな人からすると、「もっとガチで怖くしてほしかった」という物足りなさを感じやすいですし、逆にホラー耐性が低い人からすると、「いらないくらい怖いカットが挟まる」と映ることもあります。この「どちらの期待にも全振りしていない」バランスが、一部では微妙に感じられてしまうポイントかなと思います。
脚本の粗さとご都合主義
もう一つよく挙がるのが、脚本の粗さです。たとえば、ラムズリーが自分の犯行を証明する手紙を屋敷内にそのまま残していたり、キャラクターの行動原理が「話を進めるためだけ」に見えてしまう瞬間があるなど、「深く考えると気になる」部分が確かに存在します。
ただ、個人的には、旧作を「子ども向けホラー風コメディ」として見るのであれば、こういった粗さも含めて味かな、と感じています。ディズニー作品の中には、メッセージ性や脚本の緻密さで勝負するタイプもありますが、ホーンテッドマンション旧作は明らかに「アトラクションの楽しさを映画の形で体験する」方向性の作品なので、細部のロジックよりも全体のノリを優先している印象です。
旧作を楽しむコツ
- ホラー映画としての完成度を求めすぎない
- ツッコミどころも含めて笑いながら見るスタンスで挑む
- 「今の映画」と比べすぎず、2003年当時の空気感ごと楽しむ
「つまらない」と言われがちなポイントを事前に知ったうえで、あえて肩の力を抜いて見ると、むしろちょうど良いB級感がクセになるタイプの作品です。
ホーンテッドマンションの映画はどっちが面白い?最新作の分析
ここからは、2023年版ホーンテッドマンションにスポットを当てていきます。同じホーンテッドマンションでも、新作は「アトラクション愛」と「喪失からの再生」というテーマ性がかなり強く、旧作とは別方向の面白さがあります。旧作と新作のどっちが面白いかを判断するうえでも、「新作ならでは」のポイントをしっかり押さえておきましょう。
2023年版の日本での評価と吹き替え評判

2023年版ホーンテッドマンションは、日本でも「ディズニー100周年イヤーの実写作品」として公開され、映画館や配信で話題になりました。日本の観客の反応をざっくりまとめると、「アトラクションファンやディズニー好きほど評価が高く、それ以外の層はやや賛否が分かれる」という印象です。
日本での評価の傾向
ポジティブな意見として多いのは、「とにかくアトラクションの再現度が高くてニヤニヤが止まらない」「ホーンテッドマンションが大好きなので、世界観を2時間たっぷり味わえて幸せ」という声です。逆に、「ホラーとして見るとそこまで怖くない」「ストーリーがやや詰め込み気味で、中盤が長く感じる」という感想も一定数あります。
興行面では、ディズニーの大作としては少し物足りない数字にとどまったと言われていますが、「興行が伸びなかった=作品としてダメ」というわけではありません。むしろ、題材がホーンテッドマンションというニッチ寄りのアトラクションであることを考えると、コアファン向けの濃い一本に仕上げた結果とも言えます。
吹き替えキャストへの賛否
2023年版日本公開時に話題になったのが、吹き替え版のキャスティングです。ベン役にはプロ声優が起用されつつも、霊媒師ハリエットや神父ケント、歴史学者ブルースなど、主要キャラクターにタレントが多く起用されました。
この点については、「キャラクターの雰囲気と声がマッチしていて面白い」「お祭り感があって好き」というポジティブな意見と、「声に違和感があってストーリーに集中しづらい」「アトラクションへのリスペクトが強い作品だからこそ、声はプロ声優メインでよかったのでは」という意見がぶつかっています。
字幕か吹き替えか迷ったら
もしあなたがホーンテッドマンションやディズニーの世界観にじっくり浸りたいタイプなら、まずは字幕版を選ぶのがおすすめです。一方で、家族でワイワイ見たい、子どもと一緒に楽しみたいという場合は、吹き替え版の方がハードルは低くなります。最近の配信サービスは字幕と吹き替えの切り替えが簡単なので、最初の数分だけ両方試して「自分はこっちがしっくり来るな」と感じた方に決めるのもアリですよ。
怖いシーンの質とレベルを比較する

ホーンテッドマンション映画どっちが面白いかを考えるとき、多くの人が気にするのが「どれくらい怖いのか」というポイントです。ここでは、2003年版と2023年版の怖さの方向性とレベルを、できるだけイメージしやすく整理してみます。
2003年版の怖さ
旧作ホーンテッドマンションの怖さは、「見た目の不気味さ」がメインです。ゾンビのように朽ちた姿の幽霊や、地獄の炎に飲み込まれるラムズリーのシーンなど、単体で切り取るとかなりインパクトのあるカットがいくつかあります。ただ、エディ・マーフィーのリアクションやツッコミが直後に入るため、恐怖が長く続くというより、「うわっと驚いて、すぐ笑いに変わる」感じです。
小さい子どもにとってはトラウマになりかねないビジュアルもある一方で、中学生以上なら大抵は「怖いけどギリギリ笑える範囲」という印象になりやすいはずです。
2023年版の怖さ
2023年版は、ジャンプスケア寄りの怖さが特徴です。静かなシーンからいきなり大きな音とともに幽霊が飛び出してきたり、暗闇の中に不気味な影が立っていることに気づかせる演出など、心臓にズキッとくるタイプの“驚かせ”が多めです。
ただし、血しぶきが飛ぶようなグロテスクな表現や、残酷描写が長々と続くようなシーンはほぼなく、いわゆるスプラッター系ホラーとは全く別物です。あくまでディズニー映画の範囲に収まるホラー演出なので、ホラーに慣れていない人でも、覚悟しておけば乗り越えられるレベルかなと思います。
年齢と怖さの目安について
どちらの作品も、「この年齢なら絶対大丈夫」「この年齢だと絶対ダメ」と言い切れるものではありません。怖さの感じ方は人それぞれで、同じ年齢でも平気な子と苦手な子がいます。ここでお伝えしているのは、あくまで一般的な目安です。
日本国内の映画にはレイティング(年齢区分)が設けられており、作品内容に応じて「G」「PG12」「R15+」「R18+」といったマークが表示されます。具体的にどういう基準で区分されているか気になる場合は、映画倫理機構などの公式情報を一度チェックしておくと、今後ほかの映画を選ぶときにも役立ちます。
最終的には、あなた自身の感覚や、お子さんの性格・これまでの視聴経験などを踏まえて判断してもらうのがいちばんです。不安が残る場合は、映画に詳しい専門家や教育関係者の意見も参考にしながら決めてもらうと、より安心して楽しめると思います。
違いが際立つアトラクション再現度

ホーンテッドマンション映画の違いのなかでも、ディズニーパーク好きが特に気にするのが「アトラクション再現度」です。ここは、2003年版と2023年版でかなり方向性が違うので、アトラクションファンほど作品選びの重要ポイントになります。
2003年版は「ゆるくオマージュ」タイプ
2003年版にも、シンギングバストやマダム・レオタ、ヒッチハイキングゴーストといった象徴的な要素は登場します。ただし、全体としては「アトラクションそのものを再現する」というより、「ホーンテッドマンションというコンセプトを借りたオリジナル洋館映画」という印象が強めです。
屋敷の外観や内装も、アトラクションの完全コピーではなく、映画映えを意識したゴージャスな洋館としてデザインされています。そのため、アトラクションを細部まで覚えているディズニーファンからすると、「なんとなく雰囲気は近いけど、別物だな」という感覚になるかもしれません。
2023年版は「本気の再現+拡張」タイプ
一方、2023年版は監督自身がディズニーランドの元キャストということもあり、アトラクションへの愛がかなり本気です。伸びる部屋の演出、長く続く廊下、壁紙やドアノブのデザイン、ドゥームバギーを連想させる椅子など、「あ、あれだ!」と思うポイントが画面のあちこちに散りばめられています。
さらに、アトラクションでおなじみのゴーストたちが、背景のモブではなく、きちんと「そこに生きているキャラクター」として描かれているのも新作ならでは。パークで感じる“住んでいる感”を映画内で再現しようとしているのが伝わってきます。
アトラクション再現度ざっくり比較
| 要素 | 2003年版 | 2023年版 |
|---|---|---|
| 外観・内装 | 映画オリジナル色が強め | アトラクションの意匠をかなり反映 |
| ギミック | 一部要素を雰囲気として採用 | 伸びる部屋などをほぼそのまま再現 |
| ゴーストたち | 印象的なキャラが一部登場 | 多数のゴーストがキャラとして活躍 |
| ファン向け度 | ライトなファンサービス | ディープなファンも満足の濃さ |
アトラクションのヘビーユーザーなら、2023年版を先に見た方が「細かいこだわり」に気づきやすくて楽しいと感じるはずです。一方で、ライトなディズニーファンや、単純に幽霊屋敷コメディを楽しみたいだけなら、2003年版でも十分満足できます。
新旧作のテーマと物語の比較

最後に、新旧ホーンテッドマンション映画のテーマと物語の方向性を比較しておきます。ここを理解しておくと、「自分はどんな気分のときにどっちを選ぶとしっくりくるか」がかなりはっきりしてきます。
2003年版:家族と仕事のバランス
2003年版の大きなテーマは、「仕事より家族が大事だよね」という、とてもシンプルで普遍的なメッセージです。ジムは仕事の電話を手放せない典型的なワーカホリックですが、ホーンテッドマンションでの一夜を通じて、「家族との時間」を取り戻していきます。
物語の構造としても、「家族旅行中に寄り道したら大事件に巻き込まれた」「最初は仕事目線だった父親が、最後には家族のために命を張る」といった王道展開が続きます。驚きのどんでん返しや、複雑な心理描写はそれほどありませんが、そのぶん子どもから大人まで、誰が見てもわかりやすい構図になっています。
2023年版:喪失と再生の物語
対して2023年版は、かなり現代的な「喪失とグリーフケア」の物語です。主人公ベンは最愛の妻を事故で失い、その悲しみから立ち直れずにいる元天体物理学者。ほかの登場人物たちも、それぞれ家族を失っていたり、自分の居場所を見失っていたりと、「心に穴を抱えた人たち」が集まる形になっています。
ホーンテッドマンションという屋敷は、単なる呪われた家ではなく、「悲しみを抱えた人たちが行き着く場所」として機能していて、彼らが幽霊たちと向き合うことが、そのまま自分の喪失と向き合うことにつながっていきます。最後には、血のつながりのない人たちが、疑似家族のような共同体を作り上げるエンディングになっていて、「家族の形が多様になった現代のディズニー作品」らしい着地です。
どんな気分のときにどっちを選ぶ?
- 「今日は軽く笑ってスカッとしたい」→ 2003年版
- 「じっくり物語を味わってちょっと泣きたい」→ 2023年版
- 「アトラクションの世界観に深く浸りたい」→ 2023年版寄り
- 「家族でワイワイ見たい」→ まずは2003年版から様子見
テーマだけで見ると、新作は大人向けの深み、旧作は王道ファミリー向けのわかりやすさという住み分けになっています。今のあなたの気分に合わせて選ぶのがいちばん失敗しにくいですよ。
ホーンテッドマンションの映画はどっちが面白いか?結論まとめ
ここまで、ホーンテッドマンション映画どっちが面白いのかを、新旧それぞれの魅力と弱点を交えながら整理してきました。最後に、どっち探究人としての結論をもう一度シンプルにまとめておきます。
まず大前提として、「絶対にこっちの方が面白い」という一本があるわけではありません。面白さのベクトルが違うので、「今のあなたにとってどっちが面白いか」で選ぶのが正解です。
笑い重視でサクッと楽しみたいなら、エディ・マーフィー中心の2003年版。アトラクションの再現度や、喪失からの再生というストーリーの深みを味わいたいなら、2023年版。どちらも「ホーンテッドマンションらしさ」は持っているので、ディズニー実写が好きなら、最終的には両方見るのがおすすめです。
順番としては、個人的には「まずは2023年版でしっかり世界観とドラマを味わう → そのあと2003年版でライトに笑って締める」流れが気に入っています。真面目なコース料理を食べたあとに、ちょっとジャンキーなジャンクフードをつまむ感じに近いですね。
作品を比較して選ぶという意味では、同じサイト内で書いている吉岡里帆ドラマ御上先生とガンニバル2の比較記事のように、「自分の好みのポイントをはっきりさせてから選ぶ」と失敗しづらくなります。ホーンテッドマンション映画どっちが面白いか悩んでいるあなたも、「怖さ」「笑い」「家族で見やすいか」「アトラクション愛」といった軸の中から、今いちばん大事にしたいポイントを一つ決めてみてください。それだけで、かなり選びやすくなるはずです。
この記事の最終まとめ
- ホーンテッドマンション映画どっちが面白いかは、「求める面白さのタイプ」で答えが変わる
- 旧作はエディ・マーフィー中心のライトなホラーコメディで、気軽に楽しみたいとき向き
- 新作はアトラクション再現と喪失からの再生ドラマが魅力で、じっくり映画を味わいたいとき向き
- 怖さや気まずいシーンが気になる場合は、事前に情報をチェックしつつ、レーティングや公式情報もあわせて確認するのが安心
なお、レーティングや配信状況、細かな内容は変わる可能性があります。正確な情報は公式サイトや各配信サービスの最新情報を必ず確認してください。最終的な判断が不安な場合は、映画や年齢制限に詳しい専門家に相談したうえで決めてもらえると、より安心してホーンテッドマンションの世界を楽しめると思います。

